みことばの花180606「元のところに」
「群れが皆そこに集まると、人々は井戸の口から石をころがして羊に水を飲ませ、その石をまた井戸の口の元のところに返しておくのである。」(創世記 29:3)
「当たるも八卦(はっけ)、当たらぬも八卦(はっけ)」という言葉がありますが、「元のところ」…という聖句があるかないか試しに調べてみました。するとありました。上句のみ言葉がそうです。井戸の口から石を転がし、用が済むと、また「元のところ」にこの石を返すという。私たちの人と人のかかわりにおいて、ある場合、一度壊れることがあります。しかしそれが修復されればいいな~と思うときがあります。人と人のぶつかり合い、一度壊れたものが元の鞘に収まる場合、その絆はより強くなるともいわれます。「雨降って、地固まる」という言葉もそうでしょうか。天の神様から離れた人も、その距離が縮まっていって最後は「元のところ」へ戻ると良い。信仰者というのは「元のところ」に戻った人の姿です。人は神様によって命が与えられ生かされていますから…神様の元へ戻るのは当然のこと。果たして私は「元のところに」戻っているのか…と自分の心に問いたいのです。天の守りが今日もありますように。
磯部豊喜