みことばの花 200311「押しのける者」

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みことばの花 200311「押しのける者」

「あなたがたはおのおの隣り人に気をつけよ。どの兄弟をも信じてはならない。
兄弟はみな、押しのける者であり、隣り人はみな、ののしって歩く者だからである。」(エレミヤ 9:4 口語訳) 

上記はエレミヤが神の視界をもって人間観察をしている言葉。
人の「心根(こころね)」というものが記されています。
その実態は「押しのける者」。
実に悲しむべき観察の内容ですが、自分を客観的に観察するとき、これはあながち否定できない気がします。
旧約聖書の重要人物の一人に「ヤコブ」という人がいます。
ヤコブは双子として誕生しましたが、兄エサウのかかとをつかんでいたことから「かかと」と同じ語源からきているヤコブという名前がつけられました。
この同じ語源には「だます」という意味もありました。
ヤコブはその名のように、兄を「押しのけてだました」ことがありました。
それでも彼は後に「イスラエル人」の先祖となる「イスラエル」という名に変えられます。
これはまさに神のみわざです。
人の希望はここにあります。

磯部豊喜

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