みことばの花 191004「わたしをお助けください」

みことばの花 191004「わたしをお助けください」

「しかし、女は近寄りイエスを拝して言った、『主よ、わたしをお助けください』。」(マタイ 15:25 口語訳) 

人が神に祈る言葉で、実に単純ながら効果的なものがあるとすれば「主よ、お助けください」でしょう。
しかし人間というものは、この祈りの出番を控える傾向があるように思います。
やるだけやってそれでもだめならば、最後にこの祈りを…。
それでも良いのかも知れません。
ですがいずれにしても「主よ、わたしをお助けください」と心から叫んで、助けを受けた人の多いことは事実です。

磯部豊喜

みことばの花 191003「脱皮」

みことばの花 191003「脱皮」

「互にうそを言ってはならない。
あなたがたは、古き人をその行いと一緒に脱ぎ捨て、 造り主のかたちに従って新しくされ、真の知識に至る新しき人を着たのである。」
(コロサイ 3:9,10 口語訳)

水中昆虫として知られるヤゴが脱皮を繰り返し、やがてトンボになって水の中から脱出し、空を飛び回ることは良く知られています。
トンボの種類によって回数は異なるものの、羽化直前まで脱皮は7~14回を繰り返すとのこと。
羽化の時期が近づくと、捕食をやめ陸にあがり、木や草、岩などの高さのある場所に登って体を固定して素晴らしい羽根を広げて
トンボになります。
このヤゴからトンボになる姿から、人間もどこか似ていると感じました。
人生において様々な風雪に見舞われる体験をし、人は心の脱皮を繰り返すような気がします。
そして多くの脱皮経験をしたものは、やがて天使のような羽をつけて天国に入る。
まさに上記の聖句のようです。
今日も一皮むける主の恵みに預かりたいと思います。

磯部豊喜

みことばの花 191002「わたしたちが神の子と呼ばれるためには」

みことばの花 191002「わたしたちが神の子と呼ばれるためには」

「わたしたちが神の子と呼ばれるためには、どんなに大きな愛を父から賜わったことか、よく考えてみなさい。
わたしたちは、すでに神の子なのである。…」(Ⅰヨハネ 3:1 口語訳) 

上記の聖句がそのまま讃美歌になっている曲があります。

「わたしたちが神の子と呼ばれるためには♪、
どんなに大きな愛を父から賜わったことか♪、
よく考えてみなさい、良く考えてみなさい♪
どんなに大きな愛を父から賜ったことか♪」

曲題は「わたしたちが神の子と呼ばれるためには」。

こんな一文があります。
「アダムは、土のちりで造られたが、『神の子』であった。」(エレンホワイト著「人類のあけぼの」㊤p18)
今、人は罪のために神の子としての称号が失われています。
ですがまた主イエスによって回復されるとの約束があります。この天の父の大きな愛を思いたい。

磯部豊喜

みことばの花 191001「ひとりの人」

みことばの花 191001「ひとりの人」

「このようなわけで、ひとりの人によって、罪がこの世にはいり、また罪によって死がはいってきたように、
こうして、すべての人が罪を犯したので、死が全人類にはいり込んだのである。」(ローマ 5:12 口語訳)

上記の聖句は、内容に特徴があるので、幾度が「みことばの花」の瞑想に取り上げました。
今日は、これまでとは別の視点でこの聖句をみたい。
今日の着目点は「ひとりの人」。
「たったひとりの人が何をできるか」などと冷めた心を持つことがありますが、
先日スウェーデンの16歳の少女グレタ・トゥンベリさんが、国連本部で各国の首脳らを前に涙ながらに
「温暖化対策」のことを訴え人々の心を揺さぶっています。
人類の祖先アダムによって「罪がこの世にはいり」とありますが、この少女の訴えも世界を変えるかも知れません。
「ひとりの人」は小さい。
ですが、ただ一人のイエス・キリストが12人の弟子たちの心を変え、やがてこの人々が世界を変えました。
「ひとりの人」はたかが一人、されど一人でもあるのです。

磯部豊喜

みことばの花 190930「最もよく…」

みことばの花 190930「最もよく…」

「わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だからです。
あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。」(詩篇 139:14 口語訳)

時々、自分なのに自分のことが分からなくなることはありませんか。
実際そうです。身体の状態のことも検査にでもいかないと自分の状態は分かりません。
心もそうかも知れません。
自分の心で良いと考えていることが、他の人にとってはそうでない場合があります。
パウロも「わたしは自分のしていることが、わからない。
なぜなら、わたしは自分の欲する事は行わず、かえって自分の憎む事をしているからである」(ローマ7:15 口語訳)
という言葉を残しています。
結論をいえば、私のことを「最もよく」知っているのは神様以外にはいないということなのでしょう。
それならば、主に今日の私をゆだねて行くのが一番です。
心も安定します。
今日も主も恵みがありますように。

磯部豊喜

みことばの花 190929「後ろのものを忘れ」

みことばの花 190929「後ろのものを忘れ」

「ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、」(ピリピ 3:13 口語訳)

人が前に進めない最大の理由。
それは恐らく過去の失敗経験が足を引っ張り、前に向かうことを恐れさせてしまうことではないか。
過去の失敗経験は、一つの失敗を学ぶ教訓にはなっても、それをもって前へすすめない材料にしてはならないと思う。
思想家のラフル・ワルド・エマーソンの言葉に「恐れることをやってみろ。
そうすれば恐怖心は跡形もなく消え去る」とある。
今回の世界ラグビーで格上のアイルランドを破った日本のラグビーは、その言葉を連想させます。
ずっと負けていた相手に初めて勝ったのはすごい。
私自身、弱音の虫に打ち勝つ秘訣を教えられた気がします。

磯部豊喜