みことばの花 181115「広い視野」

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みことばの花181115「広い視野」

「おのおの、自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい。」(ピリピ 2:4)

視野という言葉があります。視野の広さは、きっと自分の側の視点だけに立たないことを指していると思います。自分の側から物を言うのはたやすい。しかし同時に、相手の側にも立ってみなければ、それは狭い視野となる。父とその幼い息子とのこのような話のやりとりをみました。「お父さん、敵のヘルメットを持って帰って来て。そんなふうに幼い息子からねだられ、出征した父親がいた。第一次世界大戦でドイツと戦ったフランスの兵士である。持ち帰るのはむりかもしれないと、戦場から手紙を書いた。『考えてごらん。ドイツ人だって僕たちと同じなんだよ』。もし逆なら、お前はどう思うか。お父さんの軍帽を、ドイツ兵が自分の子どもに持ち帰ったとしたら―。殺される側のことを教えようとした彼は、1915年に戦死した」(11月13日朝日新聞1ページ)。悲しい話ですが、自分のサイドからの視点だけでなく、相手側の視点も父は考えたのです。上記のみ言葉を心に刻み、常に広い視野でいたいと思うのです。

磯部豊喜

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