みことばの花 191114「富める青年⑩」

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みことばの花 191114「富める青年⑩」

「イエスは彼の様子を見て言われた、「財産のある者が神の国にはいるのはなんとむずかしいことであろう。」
(ルカ 18:24 口語訳)

これは「富める青年」が去って後、キリストが弟子たちに言われた言葉です。
この青年が去ったことは、キリストの失敗だったのではという人がいます。
しかしこの物語は「キリストの失敗ではなく、青年の失敗」だと私は受け止めます。
キリストは「彼を見つめ、慈しんで」(マルコ10:21 口語訳)青年との会話を持たれました。
この青年のような立場に置かれると人はキリストの提案を選ぶよりも、自分の価値観を選ぶのではないかと思います。
ですがこれが奉仕への道、信仰への道の妨げになる。
人にとって一番捨てがたいものは「自分の欲」。
この青年の場合は「財産欲」。
この財産は、そもそも神によって管理者として私に任せられたものだと解釈出来れば、違う選択ができるのではと思います。
「すべて私のもの」と考えるところに、人生の失敗があるように私には思えるのです。

磯部豊喜

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