みことばの花181121「ふたりの主人」
「だれも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方に親しんで他方をうとんじるからである。あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない。」(マタイ6:24)
「二頭追う者は一頭をも得ず」といいます。欲張る心をたしなめる言葉です。これと似た言葉がレバノンを含む中東のことわざにもあるという。「スイカ二つを片手では持てない」という言葉。昨日の新聞やニュースで「日産ゴーン会長逮捕」「報酬50億円過少記載容疑」という言葉が、並べられていました。すべてが明らかとは言えないのですが、東京地検特捜部が逮捕したというのですから、これは事実なのかも知れません。それにしても50億円とは私にとっては高嶺の花です。年間に500万円稼ぐ人でも40年働いて得るのは、2億円程度です。有り余るほど持っている人なのに、欲と言うものには勝てないものなのでしょうか。ところでキリストのみ言葉には、「ふたりの主人に兼ね仕えることはできない」とある。特に「神と富に兼ね仕えることはできない」となれば、どちらに価値を持つか、これが人に問われているような気がします。本当に価値のあるものを選びたいものです。
磯部豊喜