みことばの花181113「塞翁(さいおう)が馬」
「順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ。神は人に将来どういう事があるかを、知らせないために、彼とこれとを等しく造られたのである。」(伝道の書 7:14)
「人間万事塞翁(にんげんばんじさいおう)が馬」、最近知った言葉です。次のような話に基づいています。「昔、中国地方の塞(とりで)近くに住む老人(塞翁)の馬が逃げたので、人々が気の毒がると、老人は『そのうちに福が来る』と言った。やがて、その馬は駿馬(しゅんば=優れた馬)を連れて戻ってきた。人々が祝うと、今度は『これは不幸の元になるだろう』と言った。するとこの駿馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折った。人々がそれを見舞うと、老人は『これが幸福の基(もとい)になるだろう』と言った。一年後、隣国が攻めて来て戦になり若者たちはほとんどが戦死した。しかし足を折った老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しないで済んだ」という。良いことに有頂天にならず、悪いことに失望せず、人生の裏表を冷静に見つめる。上記の聖句にも、順境も逆境も前向きに飲み込んでいく生き方に良き人生の道があることを覚えたい。今日の主の恵みがありますように。
磯部豊喜