みことばの花181016「傷の後」
「…トマスは彼らに言った、『わたしは、その手に釘あとを見、わたしの指をその釘あとにさし入れ、また、わたしの手をそのわきにさし入れてみなければ、決して信じない』」(ヨハネ 20:25)
昨日、イギリス王室のユージェニー王女とジャック・ブルックスバンク氏との結婚式が行なわれたことが報道されていました。はじめはボンヤリと聞き流していましたが、この度の結婚式には一つの特徴があったことに注目。それはユージェニー王女のウエディングドレスの着こなしです。ベールもつけずに背中の開いたウエディングドレス姿。王女はあえて背中を見えるように着ていた。その理由は、幼いときに傷ついた数十センチもする手術痕(しゅじゅつこん)が背中に残っていたのですが、その傷の姿を公表することでした。多くの人々の目にそれが止まり、その勇気が称賛されたという。人は自分の傷の部分を隠したがるものですが、この王女は、この姿でメッセージを送ったのです。傷があってもいいじゃない、これが私なのだから…と。ところでキリストも傷を受けられたお方でした。その傷は復活後にもそのまま残っていたことを聖書は書いています。この傷の痕(あと)は人類救済(永遠の死から永遠の命へ)の道を開いた記念碑であることはいうまでもありません。
磯部豊喜