みことばの花 200903「時は夜」
「ユダは一きれの食物を受けると、すぐに出て行った。時は夜であった。」(ヨハネ13:30 口語訳)
9月になり日中は相変わらず暑いですが、夜が涼しくなり、夜の散歩は心地よくなりました。
ところで夜というと時間的な夜と、精神的な夜があるような気がします。
上記の聖句は、時間的な夜と精神的な夜とが同時に重なっているように私には読めます。
この聖句に登場するユダという人は、キリストの12人の愛弟子の一人でしたが、銀貨30枚でキリストの敵に手渡す約束をしていました。
その約束を果たすために、一きれの食物を受けると、すぐに出て行きました。
「時は夜であった」と書かれていますが、ユダの心の闇がいかに暗かったかを指しています。
人の心に自己賞与とか貪欲、不信という誘惑が襲って来ます。これが聖書の教える敵(サタン)の闇のわざです。
このような誘惑に勝利するとき、「時は夜」が「時は朝」に変わることでしょう。
心に闇を追い払う光を見つめ、真の人生の価値を選択できたらと思います。
磯部豊喜