みことばの花 200901「使命」
「そしてわたしは法律にそむくことですが王のもとへ行きます。わたしがもし死なねばならないのなら、死にます。」(エステル 4:1下 口語訳)
今日は「使命」という単語が私の脳裏に浮かび離れません。使命は「命を使う」と書きます。命を懸けて自分を捧げることを指すのでしょう。
「使命」なき人というのは、命を捧げる何かを持っていない人。
さて、上記の御言葉はペルシャの王妃の一人、エステル(ユダヤ人)の言葉です。
ユダヤ人を憎む敵が、ユダヤ人を撲滅する策を練っていました。その知らせを受けたエステルの決意が上記の言葉。
ペルシャでは王妃とはいえ、王に望まれないで近づくことは、命がけの行為です。
今ユダヤ人たちの運命は、この王妃にかかっていました。幸いにエステルは王に受け入れられ、その望みを聞かれ、ユダヤ人たちは滅びずにすみました。
神の御子イエス・キリストも「使命」に生き、十字架で死なれ、死から復活しました。私たちが永遠に滅びないために。
「使命」に生きる人は、生き方が美しい。これは私の一つのあこがれです。足元にも及ばぬ我が身ですが…。
磯部豊喜