みことばの花181112「憂い」
「心に楽しみがあれば顔色も喜ばしい、心に憂いがあれば気はふさぐ。」(箴言 15:13)
顔色のことがここに書かれています。人の心の状態は、顔にも、態度にも変化を与えます。生体リズムを表すバイオリズムという言葉もありますが、人はいつも平静で安定した心身の状態ばかりとはいえないかも知れません。少なくとも私は牧師でいながら、未だに上がったり落ちたり、釣り糸を垂れて、その先の水面に浮かぶ「ウキ」のようです。気持ちが塞いでしまうとき、人は字を見ても、言葉を聞いてもへんな解釈をしてしまう。次は、ある会社員の言葉です。「『三連休』という新幹線での電光掲示板の文字が『三遺体』に見えた。スピーカに流れる『醍醐味(だいごみ)』が『粗大ゴミ』に聞こえた」。「心に憂いがあれば気はふさぐ」、たしかにこれは当たっていると思います。こういう時はどうすれば良いのか。「憂い」を「うれしい」と言い換えてみるのも一策かも。いえいえ、まず神様のみ顔を仰ぐことだと思います。主は光、「闇はこれに勝たなかった」とあります。闇の心を追いやる天の光に触れたい、「もっと光を!」と求めたい。
磯部豊喜