みことばの花 181221「熱心が萎えるとき」

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みことばの花181221「熱心が萎えるとき」

「彼は言った、『わたしは万軍の神、主のために非常に熱心でありました。
イスラエルの人々はあなたの契約を捨て、あなたの祭壇をこわし、刀をもってあなたの預言者たちを殺したのです。
ただわたしだけ残りましたが、彼らはわたしの命を取ろうとしています』。」(列王上19:10、14)

これは旧約聖書に登場する偉大な預言者エリヤの言葉です。
エリヤは、イスラエル王国の悪王アハブに立ち向かった勇気のある預言者でした。
彼は神様のために、国家を支配していた偶像教徒に勝利し、天の神をイスラエル民族に伝えることに成功するとういう偉大な業績を残しました。
ところがこの大勝利の後に、勇者エリヤであっても弱気の虫が頭をもたげました。
偶像教の熱烈な信奉者であったアハブ王の妻イゼベルの怒りをかい、彼は命を狙われることになった結果、上記の言葉が登場。
しかも聖書はご丁寧に、この言葉を二度も繰り返し書いています。これを見ると、偉大な預言者エリヤもただの人。
人間とは、かくも弱いものだと教えられます。人はしばしば大きな業績を残した人を神格化し、その人の生涯を美化します。
ですが聖書は違います。あるがままの人物を描いています。
「熱心」とか「情熱」は私の好きな言葉ですが、これを続けるのは至難の業。「熱心が萎えるとき」もある。
この弱さを知りつつ、なお「情熱」を心に刻みたいと願うのです。

磯部豊喜

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