みことばの花 181004「舟を軽くした」

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みことばの花181004「舟を軽くした」

「みんなの者は、じゅうぶんに食事をした後、穀物を海に投げすてて舟を軽くした。」(使徒 27:38)

9月30日の続きです。「困った時の神頼み」という信仰の世界は確かにあります。ですが、ここで一つ問う。では人間は何もしなくても良いのか。聖書はこの記録においてパウロとその一行は、ただ手を合わせて祈るだけで何もしなかったとは書いていません。パウロは、「神は、あなたがたと同船の者を、ことごとくあなたに賜っている」と告げられたと言い、「われわれは、どこかの島に打ちあげられるに相違ない」と予告しました。そこで彼らは水深を測り、舟が徐々に陸地に向かっていることを知ります。その後、パウロは食事をするように勧め、上記のように穀物を海に投げ捨てて舟を軽くし、さらに錨を切り離して潮の流れのままに進ませました。やがて舟は浅瀬に乗り上げます。次には、泳げる者は海に飛び込み、その他の者は板などに乗って陸を目指します。こうして276人全員が助かりました。「穀物を捨てて、舟を軽くする」という人の行動も彼らが助かる大切な要素となっています。

磯部豊喜

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