みことばの花 181003「虫(2)」

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みことばの花181003「虫(2)」

「しかし、わたしは虫であって、人ではない。人にそしられ、民に侮られる。」(詩篇 22:6)

今日も「虫」について触れてみたくなりました。実は「無視」できない「虫」の聖句があります。これは詩篇22篇に登場する「虫」ですが、詩篇22篇全体をよく読んでいきますと、これは明らかにメシア(キリスト)についての預言です。この聖句は「ダビデの歌」と表題がありますが、ダビデ一人の経験として読むには適していません。ダビデは天からの霊感によって、やがて来られるイエス・キリストについて書いたのでしょう。例えば「わたしの心臓は、ろうのように、胸のうちで溶けた(心臓破裂)」(14節)とか、「彼らは互いにわたしの衣服を分け、わたしの着物をくじ引きにする」(18節)などの言葉は、十字架に架けられたキリストの姿に合致します。その中で「しかし、わたしは虫であって…民に侮られる」とあります。神の御子が人間になっただけでも「虫」になったようなものなのですが、さらに人からそしられ「虫」のような立場に置かれる経験をします。ですが主が「虫」のようになられた事実に、「虫」ならぬ人間に永遠の救いの道が開かれたという神様の真実があります。

磯部豊喜

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