みことばの花180728「心という容量」
「新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるべきである。」(ルカ 5:38)
温故知新(おんこちしん)という言葉があります。「故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知(し)る」、または「故(ふる)きを温(あたた)めて新(あたら)しきを知(し)る」と訓読する。これは孔子の論語にある名言だそうですが、いまひとつ分かりにくい。ところで上記はキリストの残された名言の一つ。新しいぶどう酒(発酵していない酒=ぶどうジュース)は、空気に触れるとやがて発酵します。そうなると弾力のない古い皮袋では、発酵する力に耐えられずに、パ~ン!と音を立てて破れる。ですから新しいぶどう酒は、弾力のある新しい皮袋へ入れるのがベストだという。同じように、真理の言葉も人の心に入るとパ~ン!とはじけるほどの力があります。これを受け止めるには、古く凝り固まった狭い心では耐えられない。新しい柔軟な心を持つことが大切です。今日は第七日安息日、これもただ掟(おきて)だから守る…から、さらに進んで、神を愛するので守る…となって行く(ヤコブ2:8、一ヨハネ5:3参照)。常に「心という容量」を柔らかく広げたいものです。ハッピーサバス!
磯部豊喜